ローラ先生の英文法講座|接続詞
接続詞
さて、今回のお題は「接続詞」ね。マナブ君、接続詞とは何ですか?
接続だから、文章や文節や単語なんかをつなげる品詞のこと?
そうね。andやbut、because、orなどがよく使われるわね。で、接続詞には、言葉は少し難しいのだけど、【等位接続詞】と【従属接続詞】の2種類があるのね。
等位?従属?ですか?
そう。じゃあ、順を追って説明していくわね。さっきも出た、andや、それともを意味するor、でも、や、しかしを意味する butなどが等位接続詞ね。文章や語句、節などがそれぞれ、等しい関係にあるものをつなげる場合に使われるのね。等しいものをつなぐことから、等位接続詞と呼ばれているのね。ここまでは大丈夫?マナブ君。
はい、なんとなく。
では、まず【and】使って文章を作ってみましょう。
・私とあなたは良い友達です。
I and you are good friends. =私とあなたは良い友達です。
そうね、よくできたわ、マナブ君。この場合、【and】は、〜と〜の、【と】を現しているけど、【and】にはまた、〜〜そして〜〜という使い方もあるのね。
では、次の文章を英訳してみて。
・私はコロッケを買い、そして食べました。
I bought a croquette and eat it. =私はコロッケを買い、そして食べました。
惜しいわね、マナブ君。【食べました】だから、eatではなくて、過去形のateになるのね。
ああ、そうか。I bought a croquette and ate it.=私はコロッケを買い、そして食べました。
はい。この文章は理解しやすいように、【私はコロッケを買い】【そして食べました】となっているけど、日常会話では、【私はコロッケを買って食べました。】っていうように、【そして】が省略されるのが普通なので注意してね。
省略されても、andを使うということですね。
そう。で、【and】にはもうひとつ、【そうすれば〜】の意味もあって、〜〜そうすれば、〜〜になるわ。のような文章でも使うのね。例えば、命令形の文章で、
Reading a book, and you will become wiser.=本を読みなさい、そうすればもっと賢くなるでしょう。
こんな風に使うことも出来るのね。では、【and】の例文を見てみましょう。
A lion and a tiger are the animals of the same cat family. =ライオンと虎は同じネコ科の動物です。
She met him and talked about the movie. =彼女は彼と会って(そして)映画の話をしました。
Practice more, and you will become a great musician. =もっと練習をしなさい、そうすればあなたは偉大なミュージシャンになるでしょう。
では、次に【or】の使い方を説明するわね。【or】も等しいものを繋げる【等位接続詞】ね。〜それとも〜や、〜または〜、のような場合に使われるのね。では、次の文章を英訳してみて。
・あなたと私のいずれかが勝つでしょう。
【いずれかが】がわかりません。
Eitherを使うのね。
Either you or I will win.
そう、【あなた、それとも、私のいずれかが勝つでしょう。】ってことね。では、マナブ君今度は次の文章を日本語に訳してみて。
・Give water to a flower, or it will wither.
花に水を与えてください、それとも それは枯れるでしょう。う〜ん???よくわかりません、先生。
【or】には、それともや、または、に加えて、【さもないと】っていう意味もあるのね。じゃあ、わかるでしょう?マナブ君。
花に水を与えてください、さもないと枯れてしまうでしょう。
そういうことね。では、【or】を使った例文を見てみましょうね。
Did you arrive by car or by walk? =歩いてきたの?それとも車で?
Please leave early, or you will be late for school.=早く出かけてください、さもないと学校に遅れるでしょう。
次に、【but】を使ってみましょう。では、マナブ君、次の文章を英訳してみて。
・私は一生懸命に勉強したが、テストに失敗した。
【失敗した】がわかりません。
failedね。
I studied hard, but failed in a test. =私は一生懸命に勉強したが、テストに失敗した。
はい、よく出来ました。では、【but】を使った例文を見てちょ。
I proposed to him, but It has been refused. =私は彼にプロポーズしたがふられてしまった。
She cooked things hard, but it was not delicious.=彼女は一生懸命料理を作ったが、おいしくありませんでした。
なんか、ふたつとも嫌な例文ね。まあ、それはいいとして、ここまでは、【等位接続詞】だったけど、次は【従属接続詞】を説明しますね。
はい、エイコ先生。
最初に説明したように、and,or,butなどは、等しい関係の文や節、単語などをつなげる接続詞だったけど、【従属接続詞】は、主従の関係の文や節、単語を橋渡しする接続詞なのね。で、従属接続詞の主なものには、when,while,because,if,before,after等があるの。ここまではわかった?マナブ君。
主従の関係というのがよくわかりません。
そうねぇ〜。じゃあ、水戸黄門を例に考えてごらんなさい。
は??
水戸黄門というのは、水戸藩主の徳川光圀、つまり黄門様ね。その黄門様と助さんや格さんに風車の弥七といった取りまきをつれて、世直しのために日本各地を漫遊したというお話ね。
はあ・・・。
つまり、このお話の場合、黄門様が【主】で、助さん格さんらが【従】になって、黄門様の世直しをサポートしてるってわけ。
・・・・・・・
例えば。
He was not anywhere when I got up.=私が起きたとき、彼はどこにもいませんでした。
こういう文章の場合には、【He was not anywhere 彼はどこにもいなかった。】という部分が、黄門様で、【I got up 私は起きた。】という部分が、助さん格さんなわけ。わかる?
はあ・・・・・。
で、黄門様と助さん格さんの主従の関係を上手くつないでる、コメディリリーフのうっかり八兵衛なのね。で、そのうっかり八兵衛的役割が【従属接続詞】ってわけ。わかるでしょ?
わかりません!!
わからない子ね。ともかく例文を見てちょうだい。
When I went home, the wife was dozing. =私が家に帰ったとき、妻は居眠りをしていた。
この文章の場合、【妻が居眠りをしていた】ということをまず言いたいわけね。だから【主】ね。で、それはどんな時だったかと言えば、【私が家に帰ったとき】だったわけ。で、こちらが【従】になるのね。接続詞【when】は、その主従をつなぐ【従属接続詞】だったというわけ。今度はわかった?マナブ君。
はい、今度はよくわかりました。
では、その他の【従属接続詞】を例文を使って見てみましょう。
He studies, while he watches television. =彼はテレビを見ながら勉強します。
She did not go to work because she was sleepy.=彼女は眠かったので仕事に行きませんでした。
I will be absent from a school if it will rain tomorrow.=明日雨が降ったら、私は学校を休みます。
I went to the toilet before having a meal. =私は食事をする前にトイレに行きました。
She ate ice cream after brushing her teeth. =彼女は歯を磨いた後でアイスクリームを食べました。
今回は接続詞について勉強しました。わかりましたか?マナブ君。
はい、黄門様のくだり以外はよくわかりました。
・・・・・今日はこれにてお終い。