ローラの英文法講座|仮定法

仮定法

 

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さあ、本日は仮定法について勉強するわね。では、まず、仮定法と聞いてどのようなものを想像するの?マナブ君

 

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仮に定めるとあるから、仮にこうだったら、もしも〜だったらみたいな、現実とは違うことを表現する方法ですか?

 

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そうね、でも例えば、もしも、明日雨が降ったら、試合は中止になるだろうな。みたいな文章の場合は仮定法は使わないのね。

 

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どうしてですか?

 

 

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仮定法というのは、事実ではないことや、現実にはありえないことを仮定するときに使うのね。でもこの文章の、【もしも、明日雨が降ったとしたら〜】のような、【明日雨が降る】ことは現実にありえることでしょう?事実明日雨が降るかもしれないことを仮定する場合には仮定法ではなく、通常の直説法の文章表現になるのね。もしも〜If〜であるからといって、すべて仮定法であるとは限らないということね。仮定法というのは、現実にはありえないこと、事実と全く逆のことを言う場合に使うのね。ここポイントね。

 

例えば、
もしも、僕が猫だったとしたら、彼女の膝の上で眠れたのにな。

 

If I were a cat,I could sleep on her knee.

 

この文章のように、僕が猫になれるわけないので、このような、【もしも〜だったら】は、仮定法を使うというわけね。

 

ちなみに、上の文章を通常の文章にすると否定文になるのね。

 

僕は猫ではないので、彼女の膝の上で眠ることが出来ない。

 

このように、通常の文章が否定になれば、仮定法の文章は肯定になるの。これ仮定法のポイントだから覚えておいてね。では、仮定法についてもう少し深く説明するわね。

 

If I were a cat,I could sleep on her knee.

 

上の文章を見ればわかるように、文頭に【If】を持ってくるのね。

 

If+主語+動詞(be動詞も含む)の過去形+〜,主語+助動詞の過去形(could)+動詞の原形〜.

 

何となく意味的には、過去形を使うのがしっくりこないけど、ここで注目して欲しいのは、仮に〜だったら、と現実にはないことを想像しているのに、動詞が過去形になっているところね。つまり、仮定法を使う場合には、be動詞も含めてすべからく、動詞は過去形になるということを覚えて欲しいのね。

 

では、仮定法過去の文章を例を出して見てみましょうね。

 

If the sun rose from west, I would be very surprised.

 

=もしも、太陽が西から昇ったら、とてもびっくりしただろうに。

 

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この文章は、太陽が東から昇るという現実の内容に対して、西から昇るというありえない仮定をしているわけね。

 

If I were a superman,I could fly to various places.

 

=もしも、私がスーパーマンだったらいろんな所に飛んでいけたのにな。

 

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これも、私は普通の人間だという事実に対して、私がスーパーマンだったらというありえない仮定になるから仮定法を使うわけ。ちなみに、主語が【I】なのに、その後のbe動詞が【was】ではなく【were】になってるわね。これは昔から仮定法を使う場合には、be動詞はwasではなくwereになるという、なんていうか習慣みたいなものがあるのね。ただし、最近の日常英会話では、wasを使う場合も多くなってきているの。でも、本来の形は【were】だということを覚えておきましょうね。

 

If there were a fin on my hand,I could swim more early.

 

=もしも、私の手にひれが付いていたなら、もっと速く泳ぐことが出来たのに。

 

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こちらも同じね。手にひれは付いてないから、仮定法になるのね。

 

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先生、ひとつ質問ですが、西田敏行さんの歌にある、♪もしも、ピアノが弾けたなら♪も仮定法を使いますか?

 

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そうね。もしも、ピアノが弾けたなら、思いのすべてを歌にして君に伝えることだろう♪ね。この歌の主人公は、現実にはピアノが弾けない、つまり事実の逆のことを仮定しているわけだから、この場合も仮定法を使うわね。もしも、ピアノが弾けたなら、君に歌を伝えられたのになあ、と願望しているのね。これを英語にすると、

 

If I could play the piano,I could offer a song to you.

 

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ただし、後のほうの歌詞に、だけど僕にはピアノもなければその腕もないってあるのね。でも、これって、ピアノを買うお金とピアノが上達するための練習と熱意さえあれば可能だとも考えられるわけね。つまり、ピアノがあってピアノがある程度弾けるという、条件がクリアになればやれないことでもないのよ。こうなると現実にはありえないこと、事実に反することっていう仮定法過去の要件を満たさなくなるっていう疑問も出てくるけど、まあ、歌の背景まで考慮する必要もないから、普通に仮定法過去を使ってOKね。

 

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最後にもう一度復習しておくわね。

 

最初に出てきた例文。

 

If I were a cat,I could sleep on her knee.=もしも僕が猫だったら彼女の膝の上で眠れたのにな。

 

僕は猫ではない(否定)→もしも仮に僕が猫だったら(肯定)

 

と、このように仮定するのが仮定法過去なのね。マナブ君、よくわかった?

 

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はい、よくわかりました!

 

 

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ではでは、本日はこの辺でお暇をいただくわね。

 

 

 

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